ふと30歳を意識し始めた2年前、年の瀬が近くなると恐怖を覚えていた。大した青春時代も過ごしていなかったけど、“おじさん”と言われる年齢になることに過剰な抵抗を示していたんだ。
そんな2年前の僕へ、同じように歳を取る恐怖を抱えている人に、歳を取ることの良さを感じてほしいからつらつら書いていくよ。
お付き合いくださいね( ;∀;)
年齢に執着するのはただの先入観
10代がカッコいいことを言うもんなら
『何だガキのくせに』
『生意気言いやがって』
20代がはっちゃけようもんなら
『いい加減大人になれ』
『もう社会人なんだから』
30代が夢を語ったなら
『いいオッサンが何を言ってんだ』
『もう若くないんだから』
僕は髪を染めたときに『27にもなってその髪はねーだろ』って言われたし、近所のおばさんの谷間は周囲からめちゃくちゃ反感を買っていた。
とにかく年齢に対して……いや、歳をとることに対してあまりにもネガティブが過ぎるわ。
これって誰が何のために決めたんだよ……。
年相応は他者が決めている
年相応の振る舞いを見せなくてはいけないのも、年相応の生き方をしなくてはいけないのも、その年齢に応じた常識があるからだよね。
僕たちは小さいころから“年齢”という基準を常に浴びながら歩いてきた。
年齢が一つでも上ならば敬わなければいけないし、部活なんかに入ってしまえばもう上下関係の洗礼を受ける。
夜遊びがしたくて18歳を待ち焦がれ、お酒が飲みたくて20歳を待ち焦がれ。
社会に出たら「転職するなら30歳までがいいよ」とか「もう28歳なんだから」と耳にする。
もう生まれてからずっと、“年齢”という基準が擦り付けられて擦り付けられて、身体の中まで染みこんじゃっているんだ。
そしてタチが悪いのは、年齢という一つの基準に対してまでも人は常識を求めることなんだよ。
自分に対して自分よりも、社会とまず会話をして、そのうえで物事を決める。
30年間生きている“自分”に対して、ではなくて
30年間生きている“自分に対する社会”に対して
“年相応”はルールでもなんでもない、常識でしかないってこと。
日本人は年齢にこだわりすぎる
35歳を過ぎたらおばさんだとか。
ひとつでも年下なら敬語を使うとか。
日本人は年齢についてこだわりが強い。
社会人で役職も違うのに「年下のくせに」なんて言うくらいだからね。
でも外国だとどうなんだろう?
アメリカ人が書いた記事にはこう書いてあったよ。
他にも
アメリカ人と日本人の年齢に対する意識の違いが分かる記事があった。
引用:WhyNot!?
例えば、何歳でも大学や大学院に行くことが出来るし、転職するにも(職種にもよりますが、大体50代半ばぐらいまでは)年齢が障害になりませんし、恋愛だって生涯現役の人もいます。履歴書に年齢を書く必要もないし、職場で年齢を訊かれることも少ないのです。したがって、長年一緒に働いているけど、何歳だか分からない同僚がいるのも珍しくはありません。
なんか探してみると、
「日本人は年齢を気にしすぎ!」
なんて意見は腐るほど出てくるわ。
年齢に過剰なこだわりを見せる国民性なのかもね。
普通だから、常識人だから、余計に捉われて苦しむっていうことはアリそう……
歳をとることをポジティブに捉えよ
さて、あまりにも歳をとることに怖い感情を抱いている人が多いようなので、ポジティブに考えてみよう。
歳をとることはハッピーだよ。
だって死んだら歳とれないもん。
歳をとるごとに進化を遂げる
中川翔子さんって知ってる?
たぶん殆どの人が知っていると思うんだけど、このお方の歳をとることに対する捉え方にもの凄く感銘を受けたんだよね。
引用:exciteニュース
「レベル33といえば、ポケモンでいうとエンニュートに進化するし、ドラクエでいうとメラゾーマを覚えるレベルです!」
これは33歳のバースデイライブの時に言ったセリフで、
33歳になったことを33レベルになったと表現しているんだよね。
歳をとるんじゃなくてレベルが上がってるんだって。
よく小学生の時にポケモンの金銀で遊んでたけど、33レベってまだまだのレベルよ?セキエイ高原いけないぞ?
歳を重ねた人に貫禄があるのは、きっとレベルアップし続けているからなんだね。
歳をとるたった一つの理由
歳をとるにはひとつのワケがあると思ってる。
それは、生きているからだ。
当たり前すぎてウザいって思ったかな?
でもごめん、僕ほんとにこれ正しいと思ってる。
大前提に死と生があって、そこで生を選んでいるから歳をとるんだ。だから歳をとるって、生きることを選択している証拠でありすごく喜ばしいことなんだ。
各年代のいいところ
なにも楽しいのは若い時だけじゃないぞ。
その年代それぞれに合った楽しみ方があって、みんな人生を謳歌している。若いから経験していないゆえにそれが分からないだけ。
実際に人生の満足度が高い年代ってどこだと思う?
フフフ……意外かもしれないよ(゜レ゜)
10代、20代のいいところ
これはもうなんとなくイメージができるね。
夢があって希望があって、チヤホヤされるし恋愛もいっぱいできるし、友達もいっぱいできるし職業選択だってある程度は自由にできる。
うん、やっぱり出会うものが多いから、未知なるものとの遭遇が多いから、とにかく毎日が刺激的なんだよね。
10代の働かなくてもいいところは、いいなぁ魅力的だなぁ……。(親に感謝)
実際に10代や20代は、戻りたい年代ランキングで上位なんだよね。
みんなが戻りたいって思っているんだから、10代と20代は今を思い切り生きるべし( 一一)
30代のいいところ
30代からは収入が上がってスケールが大きくなるんだよね。
趣味にしても旅行にしても、自由だけど金が無い10代、20代とは桁違いにスケールがでかい。
自転車ひとつに20万とか、10万を超えるスーツを買ってみたりとか。
マイホームを建てる平均年齢も30代。すごいよなぁ
ま、それもそのはずで20代と30代じゃあ平均年収に100万円も差があるらしい。年間100万円の差ってデカいね、そりゃあ趣味に何十万もかけられるわけだ。
40代のいいところ
40代って大人として箔が付いてくるころだよね。
なんというか、かっこいいというか頼りがいがあるというか……
それもそのはずで、なんと課長の昇進する平均年齢が40代だとか。
ゆえに経済的にも社会的にも魅力あふれる年代ってわけだ。
そして20代のうちに結婚、子育てを始めたのならば、ちょうど子供が巣立つ頃だよね。
自分の好きなことをまた始められるチャンスだね。
その時のために今のうちに貯金しとくのもアリだ。
寿命のことを考えたらまだ40年はあるぞ。
50代のいいところ
50代にもなると顔を見るだけで、どんな人生を送ってきたのか振り返ることができる。
笑いじわが多い人はたくさん笑って人生を楽しんできた人。
眉間に縦のしわがある人はたくさんしかめっ面をしてきた人。
まだ30年もある人生をここで振り返ることができるんだよね。
あと『枯れ専』って知ってる?
なんかスゲー失礼な言葉なんだけど、
へぇ~……
枯れ専かぁ。
せっかくならもっといい名前を付けてほしいけどね(笑)
ほかにもほかにも、
人生には3回モテ期があるとは言うけれど、
50代でもう1回モテ期がくるのかもね( ;∀;)
ていうか来い。
60代のいいところ
60代と言えばあれよね、あれ。
定 年 退 職
60代こそ本当に好きなことを始める年代だよね。
だからさ、60代から山登りをはじめたり、60代から海外旅行を趣味としてはじめたりする人って多いのよね。
ちなみに55歳~74歳の海外旅行における平均費用は、
49万円超だって。
えらい金額ですねぇ……
それだけお金にも時間にも余裕がある、ということなのかな。
そして趣味だけじゃないよ。
60代になってから新しい仕事に就く人もいるんだぜ~。
若竹千佐子さんって知ってるかな?
第158回芥川賞を受賞した「おらおらでひとりいぐも」 の著者であるお方。
若竹さんは63歳で芥川賞を受賞したんだけど、驚くことが受賞作品の
「おらおらでひとりいぐも」 がデビュー作なんだよ。
若竹さんは55歳で旦那を亡くして、それから小説の講座に通いはじめていったんだってよ。
60代からでも始められる、っていうよりも60代だからでこそ深みが増していいんじゃないかな?
70代のいいところ
70代って日本の中で言うと、全体の2割しかいないんだ。
自分と同じくらい世の中を見てきてるの人が2割しかいないんだよ?
僕もさもう亡くなったんだけど、おばあちゃんがいてね。
おばあちゃんってすごく暖かかったし、今思えばすごくタメになる話をいっぱいしてくれたんだよね。
伊達にそれだけ人生経験を積んでないよね。
そして人生への満足度が高いのも70代。
70代の特徴は、50代、60代に比べ生活全般への満足度が高まる傾向にある。例えば、12年に65歳以上70歳未満の人の満足度は65%だったが、5年後の17年の70歳以上75歳未満の満足度は72%となっている。
引用:旅行新聞
もうこれ何歳でもハッピーだな。
まとめ
歳をとるのは悪いことじゃない、という価値観もあるからね。
どちらか自分にとって有益な方を選んでもらいたいな、って思う。
とりあえず、
うん、とりあえず生きてれば良いことある。
次のステージで待ってる人だっている。
のらりくらりやって行こうじゃないの……(*^▽^*)
お付き合いに感謝。