街を歩いているときにふと目に入った光景、それは高校生どうしが自転車に二人乗りしている姿だった。
「はぁ、あんな楽しいころもあったな……」
と、ついついナイーブに(;´∀`)
いかんいかん。
流されてはダメだ、過去は美化されるんだ!
これは決まりごとのようなもんだ。
さて、過去が美化される理由を、“映像ばかり追ってしまう”という理由から紹介していこう。
過去を美化する大まかな理由
さてさて、
映像うんぬんの話にはいる前に。
まずは過去を美化する大まかな理由を説明していくね。
“過去は美化される”
と、決まって言われるこの言葉だけど、これは理にかなっている。
つまりしっかりとした理由があるんだ。
人は、楽と苦のどちらを求めるか?
それはモチロン、楽だ。
記憶においても、それは例外ではない。人は時間が経つにつれて、記憶の嫌な部分を削ぎ落していく。
そして結果的に、今と同じようにイヤなことがあったとしてもそれを忘れ、とてつもなく楽しかった出来事と認識してしまうんだ。
“映像ばかり追ってしまう”とはどういうことか
記事の本題にうつるね。
回り道すんません。
たとえば、マンガやドラマなどで、学園モノの甘酸っぱい恋愛劇が繰り広げられていたとしよう。
面白かったのひと言で済む人もいるが、
急に学生に戻りたくなる人もいる。
歌うたいの物語なら歌を歌いたくなったり、野球部の物語なら野球がしたくなったり、ピアノの物語ならピアノを弾きたくなったり。
そんな経験はないだろうか?
僕はある。
それで実際にやってみるんだよ。
そしたらさ、別に普通なんだよ。
楽しいんだけどね……
普通に楽しいの。
なのに、映像で見たときは客観的なその姿に、過剰な期待をするんだよ。
これには、過去にも同じことが言える。
頭の中で若いころの自分、学生のころの自分を思い浮かべて懐かしむんだ。「あのころに戻りたいな……」とか。
で、そのときに頭の中で追っているのは、映像やひとつの光景なんだ。
そしてマンガやドラマのように、客観的にその姿を追って追って追いまくって、実際にあったこと以上の期待をするんだよ。
過去は客観的にその姿を追ってしまうからでこそ、さらに美化されるんだ。
仮にタイムスリップしたとしても、頭で描いていたイメージと現実では大きなギャップが生じるんじゃないかな。
“映像ばかり追ってしまう”ことの対策は
ふとひとり旅の写真を見ていたら、つらくなったことがある。
「このときは楽しかったな……」
なんて思ったな(;´∀`)
だからさ、
実際に行ってみた!
同じ場所に、同じようなプランで。
楽しかったよ。
ただ、楽しかった。
それだけだ。楽しかったけど、良い時間が過ごせたけど、頭の中で追っていたそのイメージとはまるで違った。
そして何年か経ってその写真を見たら、きっと同じように過去を思いっきり美化するんだろうと思った。
思い出は客観的なんだ。
思い出のなかで見える姿と現実は違うんだ。
だから対策は、
思い出と現実は違う
こうやって割り切ることが楽にさせてくれるよ。
最後まで読んでくれてありがとう(*^▽^*)