僕は学生時代、いじられキャラだった。
別に抵抗するワケでもなく、ただ淡々といじられキャラを全うしていたよ。それなりに楽しんでいたし、笑ってもらえると嬉しいからね。
ただ、それはあくまで楽しいときの話であって……
いじられキャラってときどきつらいんだ。
しかしこのつらさが周りに伝わることって中々ないんだよね。こっちからもあんまり言わないし。ってかいちいち言う人はそもそもいじられない。
だからさ、普段なかなか言えないからでこそ、この場を借りていじられキャラの苦悩とかつらさを伝えたいと思う。
いじられキャラのみんなは、コレを読んでまた頑張っていこう!!
いじられキャラの何がつらいかって……
さっそくだが、いじられキャラのなにがつらいのか書いていく。
僕自身が体験したことと僕が見かけてきたことを、織り交ぜて書いていくからね。
暴言・暴力
いじられキャラがときに遭遇するのがこの2つ。
大人になると機会は減るが、学生時代はどうしても暴力が「いじり」の内容に入ってくる。ただし、これはいかんよ、慣れない。
いま思い返すと学生時代のあの殺伐とした雰囲気でよくいじられキャラをやっていたと思う。
それくらい、幼いって残酷なことだった。
周りから見たら“いじられキャラ”だったのかもしれないが、僕は時々、“いじめられキャラ”になったんじゃないかって思っていた。
こんな思い、いじっている側には経験できないものだろう。
ヘラヘラしてるけど、内心はちょこっと傷ついてる、おそらくこれは“いじられキャラあるある”のひとつじゃないかな。
意外な人のいじりに傷つく
慣れ親しんだ友達にいじられる分には、笑えるし楽しいし要領も分かってるし別になにも文句はない。
問題なのは、
「えっ?あなたがいじるの?」
って思わず感じてしまう相手からのいじりだ。
みんなには優しいのに……みんなには文句ひとつ言わないのに……みんなには笑顔なのに……いつもイイ人なのに……
なんで僕が相手のときだけキツイんだ!!
こうゆうとき、大体ギャップに苦しむことになる。ほら、嫌だと思ってたヤツに優しくされると印象がガラリと変わるでしょ?
好きになっちゃうでしょ?(大袈裟)
僕の場合はその反対。
優しいと思ってた、穏やかだと思ってた、そんな印象でずっと見てた人から強く当たられると、そのギャップがとてもつらいんだ。
好きになっちゃう反対で、嫌いになっちゃうこともある。
いじられキャラって結構、人の意外な一面を見ることができる立ち位置かもしれないね。
失礼なヤツに出会う
これはマジでムカつく。
お前誰だよってなる……。
友達の友達に出会う、このシチュエーションを経験したことがある人は少なくないんじゃないかな?
いじられキャラにとって、この瞬間が意外と疲れるんだ。
なぜかって、世の中失礼なヤツが多いからだ。
Aは友達だからいいんだ。Bはなんだ?
初対面なのになんで僕をいじった??
こっちはお前のことなんか知らねぇんだよ!!
このようなことが、いじられキャラにはときどき起きる。
いるんだよ、何も知らないクセにいじられている人を見ると一緒に被さってくるヤツ。
そういうヤツとはマジで距離を取りたい。
たまにミスする、そして責められる
はしゃいでみんなを笑わせたり、その場のノリでちょこっとふざけたりすることは、いじられキャラにとって珍しいことではないだろう。
問題なのは、何かしらの失敗を犯したときだ。
- 人にぶつかる
- 物を落とす
- 失言する
上に記載した失敗例はあくまでたとえだが、このような失敗を犯してしまったときの周囲の反応がつらいときがある。
これも地味に傷つく。
人によるところも大きいが、いじられキャラがこれらの失敗を犯すと、周りの人たちの指摘がいつもより厳しいことが多い。
「なにフザけてんだよ(ため息)」
「いまフザける時じゃねぇだろ(怒り)」
たしかに失敗したのは僕だ。
たしかに人に迷惑をかけたのは僕だ……。でもさ、でもさ、ちょっとひと言だけ言わせてくれないか??
いつも一緒に笑ってるじゃん
なんでいつも笑ってるのに、失敗した途端に責められるんだ。
楽しむのも笑うのも、イイ時間はいっつも一緒にいるのに、なんで失敗したときだけ一人ぼっちになるんだ……
これはフェアじゃない、フェアじゃないぞ。
いじられキャラって実は結構えらい。
いじられキャラのつらい面をこれまで書いてきたけど、なんだか途中で不思議な感情が湧いてきたんだ。なんていうか、うまく言えないんだけど、
いじられキャラって結構えらくね??
って感じたんだわ。
いったい何度自分を犠牲にして
どれだけ話題の中心に立って
どれほど周りに笑いを届けたっていうんだ!!
いじりキャラがいなきゃ笑いも生まれないのはモチロンだ。モチロンだが、いじられキャラがいなけりゃ元の子もない話。
テレビなんか見ててもそうだ。
いじられキャラがあってこそ、今日の笑いは絶えず生まれている。それだけいじられキャラっていうのは、世に大切な存在なんだ。
欠かせないんだ!
それがキミなんだ!!(*^▽^*)
ちょっと熱くなっちゃった、スマン。
まぁでもスゴイよね。
「面白くなりたい、面白がられたい」って必死になっているワケじゃなくて、いじられキャラになってる人がほとんどだから。
自然体でこの位置に立てていることって、もはや才能だよ。
まとめ
いじられキャラはパッと見て損をする立場かもしれない。
納得がいかないことも多いかもしれない。
つらいことだって少なくはないだろう。
しかし、それも特権。
すかしたイケメンに、人のことを見下しているイケイケ野郎に、頭が切れるエリートに、こんな役が務まるとは思えない。
それだけいじられキャラは特別であり、難しい仕事なんだ。
うだうだ色んなことを言ってきたが要するに何が言いたいかって……
胸を張って行こうぜ!
さーて、明日からも頑張っていこうか。
あ、“いじり”と“いじめ”の区別がつかないヤツは論外ね。